自分の歯は自分で守る
21世紀人口の高齢化が進展しているなか、身体の機能や生活の質の維持も重要な課題となっています。生活習慣病の予防と治療に当たっては、一人ひとりが積極的に生活習慣を改善し、病気の予防と健康の増進を励んでいくことが重要であります。
口腔内の病気の予防と治療にも同じ考えです。
「8020運動」とは“80歳になっても20本以上自分の歯を保とう”という国民運動です。
なぜ20本というと、智歯(親知らず)を除く28本の歯のうち、少なくとも20本以上自分の歯があれば、殆どの食べ物を噛み砕くことができ、おいしく食べられます。
(理解)自分の口腔と歯の健康の意味とあり方を発見し、
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(知識と方法)これを達成するための知識や方法を修得し、
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(計画)生涯の段階別に課題を捉え、健康づくりの設計と対策を行い、
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(実行)これに基づいて自分の口腔と歯の健康を実現する。
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(知識と方法)これを達成するための知識や方法を修得し、
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(計画)生涯の段階別に課題を捉え、健康づくりの設計と対策を行い、
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(実行)これに基づいて自分の口腔と歯の健康を実現する。
20世紀と21世紀歯科医療の相違 | |
20世紀 | 21世紀 |
治療中心(CURE) | 予防中心(CARE) |
疾患の結果ができてから治療に行く | 疾患の原因を理解し、疾患の発生を予防する |
口の中には健康の歯が少ない 各種類の金属・充填物・入れ歯・インプラント等の人工物が入っている |
口の中には健康の歯が多い 金属・充填物・入れ歯・インプラント等の人工物が減っている |
疾患や痛みができてから病院に行く | 何もないとき定期的に健診を受ける |
病院に行く目的:治療 | 病院に行く目的:健診・指導・予防 |
医療の主役:医師 | 医療の主役:患者(来院者) |
医療に対する態度:受動的 | 医療に対する態度:主体的 |
“80歳になっても20本以上自分の歯を保とう”の目標を達成するために、個人の力で出来ることを一緒に考えましょう! |
治療:
むし歯や歯周病はそのまま放置して、自然によくなることはありません。じわじわと進行していきますので、かかり付けの歯科病院に治療してもらいましょう!
予防:
①歯質強化:フッ素洗口や塗布を勧める。フッ素は歯の再石灰化を促進し、歯に取り込まれ、酸に強い歯を作ります。むし歯菌が酸を作るのを抑制します。
②生活習慣:
- 三度の食事は定量定質、栄養バランスよく摂りましょう!
- 三つの“なし”:偏食なし、おやつなし、夜食なし。
- 一日中ずっとだらだら食べると、口の中のpH値が下がり、歯も傷みやすくなり、修復が難くなります。
- おやつは市販のジュースや炭酸飲料を避けて、なるべく単純なお茶や牛乳、豆乳、自家製の果菜汁などをとりましょう。
- 歯にくっ付きやすい粘り気強いものや口の中に長く残留するもの、例えばチョコレート、クッキ、飴玉を長くしゃぶることなどは避けましょう。
- 繊維性、歯ごたえのあるもの、添加物や加味料の少ないものをえらびましょう。
③正しい磨き方:
- 歯磨きの原則:
- 右左、上下、内外、前後、そして咬合面。隅から隅まで、一本一本、一つ一つの隙に沿って順序良く磨きましょう。
- 歯と歯ぐきに傷をつけない様に。
- 間違えやすいこと:磨かないといけないところは磨けていない。
- 磨きすぎるといけないところは磨きすぎ。
- ・食事やおやつの後、すぐ歯磨きましょう。
- 歯ブラシの使い方:
- 歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目に向けて45度の角度にあて、軽い力で小刻みに動かします、
- 毛先が歯と歯の間に入るように、約150-200gの力で、前後2-3mmの小刻みで歯ブラシを動かします。
- 上の奥歯の外側は、小さめの歯ブラシや仕上げ用の歯ブラシで、歯並びに合わせて磨きます。一番うしろは歯ブラシの毛先を当てて磨きます。
- 下の奥歯の外側は、口を閉じ加減にして歯ブラシを確実に当てて磨きます。
- 曲がり角のところは、歯ブラシもそれに沿って曲がって磨きます。
④定期健診:3-6ヶ月の間隔で、自覚症状や痛みがなくても、定期健診の習慣を身に付けましょう。